動物歯科って必要なの?
動物だって、きれいな歯やお口が良い!

ひと昔に比べると、動物の世界でも、飼い主さんの歯科に対する意識が高まってきたことを、診療の中で感じています。
それでもたまに、飼い主さんに聞かれる事があります。
「先生、動物に歯科って必要なんですか?ご飯も食べてるし、痛くなさそうだけど?」
みなさんはどう思われますか?
私たちは、動物にもヒトと同様に歯科治療は必要だと考えています。
なぜなら、みなさんもよくご存じと思いますが、
歯周病は口の問題だけではなく、全身に様々な影響を及ぼす病気だからです。
また、動物たちが言葉で表さないだけで、歯周病が動物にもたらす不快感は、かなり大きいと思います。
もし、みなさんに重度の歯周病が起こっていたらどうでしょうか?きっともの凄い不快感なはずです。食事を摂る事も、ものを噛む事もいやになると思います。気持ちも落ち込んでしまうでしょう。
きっと、動物だって一緒だと思うのです。
徐々に進行するものですから、「こんなものだ…」と痛みや不快感に慣れてしまっているかもしれません。
しかし実際、歯石除去や口腔内の治療をした後に、
「以前より元気そうになった」「食事をよく食べるようになった」
などの嬉しい変化のご報告を、ご家族からよく頂きます。
そんな時、「やっぱり痛かったんだな」と実感します。
また、もし人で歯が折れていたらどうでしょうか?
歯が折れて、露髄をし、さらに感染まで起こしていたら・・・・。
非常に強い痛みがあるに違いありません。だって虫歯でさえあんなに痛いんですから・・・。
動物だって同じです。歯が折れたら痛いに決まってます。
その痛みをとってあげる事、今後未来に起こる問題を防ぐ事は、意味があり必要な事です。
全身の健康はお口から!
全身にも心にも、お口の健康は大事だと考えています。