寒くなってきましたね

寒くなってきたと思ったら、もう11月ですね。普段病院と自宅の間を車で移動しているだけなので、季節の移り変わりに驚くことがあります。
先日もコンビニに行ったら、半袖着ているのは自分だけで愕然としました。
さて、10月はいつになく緊急の手術が多く、特に脾臓の破裂による腹腔内出血の手術が多くありました。幸いみんな元気に退院できたので良かったのですが、脾臓の出血の原因は悪性腫瘍の場合もあれば良性のものもあります。

良性病変でも大きくなれば破裂する場合がありますので、手術が推奨されます。
実は10月に脾臓摘出したうちの一匹はうちのタン君でした。たまたま腹部超音波の検査をしているときに脾臓に5cm大のしこりが見つかりました。半年前の検査の時にはまったく見えなかった病変です。すぐにCT検査で転移などの確認をおこない、手術をしました。タン君の場合、破裂していませんでしたから、手術も30分程度で終わり、その日に退院できました。さらに病理検査で良性の過形成という結果だったので、安心しましたが病理検査が出るまでの間、とても心配でした。
手術をおこなった子の中には血管肉腫という非常に悪性度の高い腫瘍の子もいました。この腫瘍はDICという危険な状態を併発している事も多く、術中や術後数日以内に亡くなる場合もある程重篤な場合もあるのですが、輸血などのDICに対する治療を積極的におこなうことで、無事退院することができました。これも輸血に協力して下さるボランティアの方々のおかげだと思っています。ただ、この血管肉腫は悪性度が非常に高い腫瘍のため、無事退院できても、ほとんどの場合あまり遠くない将来に転移病巣が出てきます。病理検査で血管肉腫と帰って来た場合、ご家族にその事をお伝えするのは非常につらいのですが、お伝えした上で、今後どのような治療を希望されるか、どのようにこの子と残された時間を生活していくかなど、たくさんのお話しをします。腫瘍に対してあまり多くの治療の選択肢がなくても、ご家族や動物たちに対して僕たちのしてあげられる事はまだまだたくさんあります。それが心のケアであり、数年前から積極的に取り組んでいる「身体にやさしいがん治療」です。


そういえば10、11月は看護士の方の就職を前提とした実習に多く来られています。今年は例年に比べて特に多くの方が募集してくれてうれしく思っていますが、就職してもらえる方はそんなに多くありません。動物看護士が国家資格に向けて動き始め、最近実習に来られる方の中には非常に志の高い方もいます。動物病院のレベルの向上には看護士の力は不可欠です。看護師のレベルアップなしに病院のレベルアップはないと思います。自分達の目指す病院に近づくために、レベルの高い看護士さんに来てもらえるよな病院でありたいと思います。


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