パートナーの血液型を知っていますか?.

みなさんは自分のパートナーの血液型を知っていますか?
もしかしたら、犬や猫に血液型があるの?っていう方もいるかもしれませんね。
犬には9種類(DEA分類で)の、猫には3種類の血液型が知られています。
猫の場合A、B、AB型に分けられ、それぞれの血液型を病院で短時間で検査することができます。しかし、犬の場合、現在日本ではDEA1.1型の有無しか調べることができません。しかし、このDEA1.1型が輸血を行う際にもっとも重要なため、これが調べられるだけで輸血の安全性は大きく上がります。当然、血液型だけではなく、クロスマッチ試験が安全に輸血を行うために必要ですが、なにかの機会にこの血液型の検査をしておくのもいいかもしれません。
先日、元気がないという事で来院した猫のなっちゃん。検査の結果、貧血が認められました。貧血というと赤血球が少ない状態のことですが、なっちゃんの場合、赤血球だけでなく、白血球、血小板と骨髄で作られる3系統すべてが減少している再生不良性貧血でした。この再生不良性貧血の場合、骨髄検査が必要になりますが、なっちゃんは重度に血小板が低く、自然出血といって人の血友病のかたのように、何もないのに内出血をしたり、血尿や血便がでたりしていました。この状態で骨髄検査は危険が伴うため、輸血をおこなって実施することになりました。
ところがなっちゃんの血液型を見てみると・・・なんとB型でした。
日本人のB型の割合は約20%ですから、人ではそれ程珍しくない血液型です。しかし、猫の場合B型は0.5?5%(地域や種類によって異なる)と非常に少ない血液型です。今、あそう動物病院でB型の猫で献血猫に登録してくれているのはミルくんだけです。
飼い主さんや飼い主さんのお友達の呼びかけで40匹以上の子がボランティアで血液型の確認に来られました。その中で3匹のB型の子が見つかりました。
その子達から輸血をして、なっちゃんは骨髄検査を行い、危険な状態からも脱することができました。また骨髄検査の結果も、骨髄は骨髄癆のような血液が作れない最悪の状態ではなく、免疫介在性のもので、骨髄自体は血液を作る能力が十分あることがわかりました。つまり良くなる可能性があるということです。
まだ、なっちゃんは治療中ですが、みんなの気持ちや血液の力で元気になって欲しいです。みんなの気持ちにこたえれるように、僕たちも治療をがんばります。

ちなみにうちの茶々の助はB型よりもさらに珍しいAB型です。でもAB型はABからも当然血液をもらえるのですが、AからもBからももらうことができるお得な血液型です(理想はABから入れるのがベストですが)(^。^)
でも血液はABにしかあげることができないので、今まで一度しか血液をあげたことがありません。


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