2011.02.20(日)
カテゴリー: 高濃度ビタミンC点滴療法
今日は東京まで日帰りで田内先生といっしょに高濃度ビタミンC点滴療法のアドバンスセミナーに行ってきました。
ここ数ヶ月、高濃度ビタミンC点滴療法や免疫療法のセミナーに行ったり、実際に病院でおこなっていると、化学療法のような強いお薬を使って癌をやっつけていくことも治療の1つだけど、副作用の少ない薬や食事管理などをおこなって癌と共存する、いわゆる「癌休眠療法」も選択肢のひとつだなあ〜とつくづく思います。
たしかにリンパ腫のように化学療法が奏功する可能性の高い腫瘍もあります。このような腫瘍には化学療法は十分選択肢の1つです。でも、効果の期待できない、あるいは効果の少ない癌にたいして化学療法(抗がん剤)を使用して、免疫力が低下し、逆に状態を悪くしてしまうということは避けたいと考えるようになりました。
あそう動物病院とAnimal Care-Hospital ALOHAは癌に対する治療として、手術や化学療法の選択肢もおこないますが、それ以上に「栄養療法」や「高濃度ビタミンC点滴療法」を含めたある程度エビデンスがあり、なおかつ副作用の少ない治療や「活性化自己リンパ球療法」などの免疫を維持・上昇させる治療を今まで以上に自信を持っておすすめしていこうと思っています(Animal Care-Hospital ALOHAの場合はHolisticShop QueSeraSeraを併設しているので、それ以外にもホメオパシー、フラワーレメディー、ドックマッサージ、温灸なども治療の選択枝としててご提供できます)。
今日のセミナーで会長の柳澤先生が言われた言葉がとても印象的でした。
「どの癌にも進行を止める鍵が必ずある。その鍵は1本だけとは限らない。2本あるいはそれ以上かもしれない。鍵を1本見つけるたびに癌は進行を緩める。その鍵を1本ずつ患者さんと一緒に探すこと、それが私たちの仕事である」
投稿者:院長
2011.02.15(火)
カテゴリー: 病気
先日、門脈体循環シャントと胆嚢摘出の手術をしたマルチーズのハナちゃんが抜糸に来院してくれました。
元気食欲ともに良好で、体重も増えていました。
血液検査でも術前は1.5しかなくて、術前にはアルブミン製剤で増やしていたアルブミンも3.0まで上昇しており、手術によって肝臓への血流が改善し、順調に肝臓が発育してくれてそうです。その他の検査でも、胆嚢粘液嚢腫+総胆管の胆石によって起こっていた、黄疸もなくなり、肝酵素もALKPは正常より10%程度高いのですが、ALT、ASTは正常になっていました。今日、総胆汁酸の検査を外注で出しましたので、これが下がっていれば、治療は終了です。
とても順調で安心しました。
体重が1.5Kgしかないのに、手術がんばったもんね〜。
でも昨日の雪はすごかったですね〜。うちの近くでは、今年始めて少しだけ積もりました。
昨日はあそう動物病院の出勤日でしたが、仕事が終わったと、雪の中ALOHAまで椎間板ヘルニアの手術に行きました。手術が終わって、高速で帰ってきたときには、ちょうど僕の降りるインターから先は封鎖されていました。
今日は昨日とはうってかわって、暖かい日でしたが、朝から屋根に積もった雪が落ちて大きな音をたてる度に、タン君が大騒ぎ。
落ち着きなさ〜い(^.^)
投稿者:院長
2011.02.13(日)
カテゴリー: 病気
昨日は膀胱の移行上皮癌で治療しているラブラドールのアンズちゃんが一週間ぶりに来院してくれました。
アンズちゃんは、主治医の先生のご紹介で排尿困難(おしっこする姿勢をしてもポタポタしか尿が出ない)の症状で来院されました。CT検査や生検による病理検査の結果、膀胱三角部から膣におよぶ移行上皮癌で尿道が閉塞している状態でした。尿道の確保のために会陰切開をして、尿道を確認してカテーテルを入れる予定でしたが、尿道の開口部がどこかも分からない程に腫瘍が浸潤していたため、尿道口からのカテーテル挿入をあきらめ、排尿の確保のために、膀胱皮膚瘻(膀胱からお腹の皮膚にカテーテルを出す手術)の手術をおこないました。
腸骨下リンパ節にも腫瘍の転移が見られ、後ろ足もむくみが出て、元気食欲も低下していました。
飼い主さんとご相談の上、少しでもQOLを確保するために今まで使用していたNSAIDSに併用する形で高濃度ビタミンC点滴療法を始めました。
すると、飼い主さんだけでなく、僕たちも驚いたのですが、2週間程度で後ろ足のむくみがなくなり、元気と食欲も病気になる前と変わらず、ハイパーなあんずちゃんに戻りました。その上、今でも排尿確保のために膀胱にカテーテルが入っているのですが、カテーテルの挿入の手術をするときには、全く自分で排尿できなかったのに、今は1日の尿の2/3程度をカテーテルからではなく、自分で尿道からできるようになっています。これには正直驚きました。
膀胱の移行上皮癌にはNSAIDSが効果がある場合があり、アンズちゃんも高濃度ビタミンC点滴療法ではなく、NSAIDSが効果を出しているのかもしれません。
でも、そんなことは僕たちにとってはどうでも良いことで(研究者ではないので)、治療でアンズちゃんが元気になって、アンズちゃんと飼い主さんの笑顔が見られることがなによりもうれしいんです。
少しでも長くアンズちゃんの笑顔が見れたらいいなあ。
膀胱の移行上皮癌は以前い比べてとても増えていると感じます。
膀胱は尿として体内の老廃物などを排泄する臓器ですから、様々な化学物質や環境汚染物質などの影響もあるのかなあと勝手に想像していますが・・・。
いずれにしても早期発見が一番です。
症状としては血尿や頻尿、排尿困難などの膀胱炎などと同じような症状が出ます。もちろん初期には症状は出ないことも多々ありますから、日頃の観察と健康診断はとても大切ですよ。
投稿者:院長
2011.01.25(火)
はなちゃんは1.6Kg しかない4歳の小さなマルチーズで、知り合いの先生からの紹介で来院されました。
来院の理由は発作で、紹介元の先生も門脈体循環シャントという病気を疑われていました。血液の検査でやはり門脈体循環シャントの疑いが高くなったため、CTの血管造影をおこなった結果、やはり異常なバイパス血管がはっきりと映し出され、門脈体循環シャントと確定診断されました。また、胆嚢の粘液嚢腫と総胆管への胆石も確認されました。
門脈体循環シャントは先天性と後天性がありますが、門脈という血管が肝臓に入る前にバイパス血管で全身循環につながることで、本来は肝臓で解毒しなければ行けない様々な物質がいきなり全身循環に入ることで発作などを起こしたり、肝臓への血流が少なくなることで、肝臓の発育が悪く、低アルブミン血症や肝酵素の上昇を起こす病気です。
ハナちゃんは4歳と言うこともあり、手術適応かどうかの確認のために先に肝生検を行いましたが、手術をすることで、肝臓の機能が回復する可能性が十分あることがわかりました。
手術の前に、免疫介在性溶血性貧血などをおこしたため、予定よりも手術はおそくなってしまいましたが、今日門脈体循環シャントの手術と胆嚢摘出術をおこないました。
とっても小さいので、術後が少し心配でしたが、麻酔の覚醒もスムーズで、安心しました。
はなちゃん、お父さんとお母さんが待ってるよ。もう少しがんばって、元気で退院しよう!
投稿者:院長
2011.01.19(水)
カテゴリー: 日々の出来事
1月22日(土)〜2月22日(火)までの1ヶ月間、Animal Care-Hospital ALOHAに併設されたHolisticShop QueSeraSera(ホリスティックショップ ケセラセラ)のカフェスペースで「いのちのパネル展」を開催します。
このパネル展は広島県愛玩動物管理士会広島支部の方達が作られたパネルで、広島県愛護センター、呉市動物愛護センターに収容された犬や猫たちの写真です。
日本では1年に30万頭近い動物たちが殺処分されている現実をみなさんはご存じですか?1日に800頭近い動物たちが殺処分されている計算になります。
不必要な繁殖、出産で捨てられた子だけでなく、「年をとったから」「病気になったから」「引っ越すから」などの理由から連れてこられる子達もいます。この子達は親や兄弟、大好きで信じていた飼い主さん達のそばではなく、冷たい檻の中でガスによって苦しみながら死んでいくのです。
このような現実があることを多くのみなさんに知って欲しいんです。そしてみんなで考えましょう。
- 場所:QueSeraSera カフェスペース
- 入場無料
最後にみなさんご存じだと思いますが、「犬の十戒」とあそう動物病院の待合にもおいてある「犬を飼うってステキですーか?」のリンクを張っておきます。犬だけでなく、動物を飼っている方、これから飼う方にはぜひ一度読んで頂きたいと思います。
投稿者:院長





