設備

あそう動物病院の施設を簡単に紹介します。

当院は多くの飼い主さんに信頼していただけるホームドクターを理想としています。CTやMRIのような特殊な施設はありませんが、正確な診断を行うための検査機器はできるだけ導入していっています(CTは分院のAnimal Care-Hospital ALOHAで検査を行います)。 動物は自分の悪いところを僕たちに教えてくれません。症状がはっきりしていたり、聴診や触診で異常が見つけられる場合はいいのですが、そうでない場合は異常を見つけるために検査は必要です。また、動物の場合、待ったなしの状況の事も多いため、できるだけ病院内で素早く検査結果が出るように様々な検査機器は必要だと考えています。

もちろん動物を触診する手や聴診の耳などの五感を使った診察や、飼い主さんとのコミュニケーションをおろそかにすることなく、動物と飼い主さんにとって一番いい方法はなにかを相談の上、治療をすすめていくよう心がけています。


レントゲン


まずはレントゲンです。
レントゲンは動物病院には欠かせません。
骨折などの確認だけでなく、腹部臓器や心臓、肺の状態、またはしこりなど様々な診断に必要不可欠な器械です。


レントゲンを撮影した後は現像しなければいけません。あそう動物病院ではデジタルレントゲンシステムを導入し、現像のわずらわしさがありません。現像(というよりコンピューターで読み込むのですが)した画像は、LAN接続された診察室のディスプレーで確認可能です。デジタル画像なので、より見やすく加工したり、拡大したりも簡単です。飼い主さんへの説明にも便利です。また、コンピューターにファイリングしてありますから、過去の画像との比較なども簡単です。


エコー


エコー(超音波診断装置)です。
カラードップラーで血流の異常なども判断できます。
レントゲンでは臓器の形しかわかりませんが、エコーはその中の状態を確認する事ができます。通常は麻酔や鎮静も必要なく、お腹の中の状態を把握できる動物医療には欠かせない機械です。エコーの機械は日々進化しているので、より動物に優しく、診断を行うために5年おきに新機種に更新しています。
また、毎月専門の先生をお呼びして、院内でエコーのトレーニングを欠かさず行っています。全員の獣医師が参加しており、すべての先生が一定レベル以上のエコー技術をクリアーしています。現在は東芝のXarioと言う機種を使用しています。


血液検査


次に血液検査の器械です。
血球計算機です。血球計算とは赤血球や白血球、血小板の数を測定する機械ですが、レーザーフローサイトメトリーという方式で、今までの血球検査機器よりも正確に測定できるだけでなく、白血球の分類(白血球は好中球、リンパ球、好酸球、好塩基球、単球の5種類があります)まで正確に測定することでより病気の診断やその子の状態を正確に判断できるだけでなく、貧血の診断・治療に重要な網状赤血球まで測定できます。
今まで使用していたレーザーサイトから、より正確で、血液量も少なく、そして検査スピードも速いProcyteという機種に更新しました。


血液生化学検査の器械です。血液中の酵素や老廃物の測定を行います。肝臓や腎臓などの検査に使います。動物の治療は待ったなしのことも多いため、人のように外注検査に出していたのでは、間に合わない場合もあります。すぐに結果が必要な事も多いため、特殊な検査を除いては院内で検査ができるようにしています。
血液検査にかかる時間を短縮するために、最新機種のCatalystという機械に更新しました。今までは血液生化学の検査と電解質の検査は別々の機械で測定していたため、血液の量が少し多めに必要でしたが、この機械になって1台で同時に測定できるため、時間も短縮し、血液量も少なく動物にやさしくなりました。


これは甲状腺ホルモンやコルチゾール、性ホルモンなどのホルモン測定やジゴキシンなどの薬剤血中濃度を測定する機械です。今までは検査センターに送る事でしか測定できませんでしたが、この機械の導入でその日のうちに測定が可能になりました。


これは血液ガス測定器です。重症の子の場合、血液ガスや血液のpHが大きく崩れている事があります。この時、血液ガスを補正してやれるかどうかで助かるか、亡くなってしまうかが決まる場合があります。重症の子を診察する上では非常に大切な器械です。


CRPという急性炎症性蛋白を測定する器械です。CRPは急性炎症の時にだけ上昇する蛋白で、病気の状態や治療に対する反応を見るのに非常に便利です。


血液凝固検査器です。
手術を行う前に、ちゃんと血が止まる能力がその動物にあるかどうかをチェックします。非常にまれですが、人の血友病の患者さんの様に凝固能(血が止まる能力)が低い子がいるので、安全に手術を行うために、血液凝固系検査を術前に行っています。
また、腫瘍や感染症などでDICという病態になっていないかどうかの確認にも使用します。なくてはならない機械です。


歯科関連


次に歯科関連の器械です。
あそう動物病院では歯科治療、歯科手術に力を入れています。院長は日本獣医歯科研究会のレベル認定医ですから、一般病院ではできないレベルの高い治療をお約束します。いわゆる動物の歯医者さんです。
3歳以上の動物の75%に歯周病があるというデーターもあります。歯周病や破折(歯が折れる事)、不正咬合は実は非常に多い問題で、動物は非常に痛みや不快感を感じていることが少なくありません。この多くの病院で見逃されている異常を見つけ、治療により動物の痛みや不快感をとってやる事ができると確信しています。


まずは歯科ユニットです。いわゆる歯医者さんのイスについているスケーラーやエアードリル、電動ドリル、バキューム、エアーと水の2WAY、光重合器(レジンなどを硬化させるために使う器械)が一体になった器械です。歯科治療には絶対に必要な器械です。


デンタルレントゲンです。歯科治療をする上で歯科ユニットと同様、必ず必要なものです。歯周病や破折、口内炎の治療には歯肉の中の歯槽骨や歯の状態の把握が必要な場合があります。たとえばこの歯は温存していいのか、それとも抜歯したほうがいいかなどの判断に、破折している時に歯根に病巣があるのかどうかなどデンタルレントゲンがなければ適切な治療はできません。デンタルレントゲンは2012年にデジタルのものに更新しました。画像も格段にきれいになり、また現像も必要なくなりました。撮影すると数秒でコンピューター上に画像が表示されます。また、今までフィルムで飼い主さんへのご説明が難しかったのですが、デジタルになったことでファイリングや拡大、コントラストの調整も簡単になり、とても説明しやすくなりました。


AP水を生成する器械です。AP水はいわゆる酸性水のような殺菌作用のある水ですが、酸性水と異なり中性なので刺激がありません。そのため、酸性水などは口腔内に使う事はできませんが、AP水は口の中の洗浄や傷口の洗浄などにも問題なく使用する事ができます。さらに殺菌力も強く、消毒に抵抗性のパルボウイルスも数秒で殺滅します。
あそう動物病院では口腔処置に使用するだけでなく、院内の掃除や手洗いなどにもすべてこのAP水を使い、院内感染の防止を心がけています。
密封容器で3ヶ月効果が持続するので、飼い主さんにお分けして、自宅での消毒に使っていただく事もあります。


レーザー


次にレーザーについて紹介します。
あそう動物病院には2台のレーザーがあります。


1台は炭酸ガスレーザーで、手術に使用します。
皮膚の良性腫瘍の蒸散から大きな腫瘍の摘出、口腔内の手術など本当に様々な手術に対応します。炭酸ガスレーザーの導入で手術のはばが広がり、動物の負担もとても少なくなったと感じます。現在はなくてはならない器械の一つです。重度の歯周病の治療にも使用します。
炭酸ガスレーザーに関しては別コンテンツにも詳しく書いていますので、そちらも見てみて下さい。


もう1台は疼痛緩和に使うレーザーです。椎間板ヘルニアや関節炎の疼痛緩和、また外耳炎や皮膚炎の治療にも使用します。院長の腰痛治療にも威力を発揮しています(^_^)


手術室


次に手術室です。
あそう動物病院には手術室が2部屋あります。どちらの部屋にも麻酔器(当然ですが(^_^))と生体監視モニターが設置されています。どちらの麻酔器にも人工呼吸器が接続されています。安全に麻酔を行うためにはモニターと人工呼吸器は絶対に必要です。


生体監視モニターです。
写真のものはともう一台新型のモニターがあります。このモニターでは心電図、体温、血圧、呼吸回数、終末酸素飽和度、炭酸ガス濃度、麻酔ガス濃度、酸素濃度をモニターしています。


人工呼吸器はです。麻酔時の呼吸の補助やエマージェンシーの時に使用します。


整形外科の手術に使う電動ドリルです。バッテリー駆動のためワイヤレスで、とても使い勝手がいいものです。手術が格段と楽になりました。


血管シーリングシステムです。この器械の導入で、糸を使わない避妊、去勢手術が可能になりました。その他、脾臓摘出など様々な手術で時間の短縮が実現されました。


電気メス+シーリングシステムのERBE VIOです。電気メスとしての性能も非常にすばらしいのですが、リガシュアと同じようにシーリングシステムもついているため、腫瘍外科などでは大活躍です。


STORZのTELE PACKという機械で、腹腔鏡のカメラシステムと光源の一体型の機械です。腹腔鏡下の手術、膀胱鏡、耳鏡検査などを行います。


心電図です。
不整脈や心臓病の診断に使います。
2009年2月に最新機種に更新しました。より正確に心電図の測定ができるようになっただけでなく、ホルター心電計で24時間の連続した心電図がとれるようになりました。これにより一定時間しか出現しない不整脈の診断が可能になり、失神、虚脱、ある時間帯だけの元気消失など心疾患と発作などの神経疾患の鑑別に効果を発揮します。


内視鏡です。
異物の摘出やバイオプシーに使用します。
2009年4月に更新しました。画像の質が上がっただけでなく、内視鏡の径が補足なり、小さな動物でも負担を少なく、検査が可能になりました。


DCAバンテージ
尿中微量アルブミンの検出を行うことで、腎臓病の早期発見、治療に対する反応を綿密に調べることができます。尿中のクレアチニンの数値によって補正した尿中アルブミン指数が評価できるため、その子その子の尿量や体格などの影響を受けず、正確な検査が可能です。
また、血液中のヘモグロビンA1cも測定できるため、糖尿病の子のコントロールがうまくいっているかどうかを判断が可能です。血糖値はその瞬間の血糖しか評価できませんので、糖尿病のコントロールがうまくいっているかどうかの指標にはなりません。それに比較してヘモグロビンA1cは長い期間(1〜2カ月)の血糖の状態を判断することができます。


眼科


次に眼科の検査器具です。あそう動物病院では白内障の手術などの高度な眼科治療はできませんが、眼科専門病院をご紹介させていただいております。ただ、犬や猫に多い眼疾患は角膜疾患や前眼房疾患、緑内障ですから、このような疾患には対応できるよう、眼科診断に必要な器械は装備してあります。


スリットランプです。角膜や前眼房、水晶体の状態を確認するために使用します。光源がLEDのため、非常に明るく見やすい器械です。


眼底を観察する器械と眼圧を測定する器械です。犬には緑内障が思ったより多く、診断が遅れると、すぐに失明してしまいます。眼圧計は眼科の診察には絶対に必要な器具だと思っています。現在は眼圧計はTONOVETというものを使用しています。



写真:
        猫と人の手
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