2010.03.09(火)
今日と明日は博多にDr.James Gaynorの「動物麻酔学」のセミナーに井上先生と参加しています。
まず1日目が終わって、ホテルに帰ってきましたが、とてもおもいしろい内容のセミナーでした。普段使うことの多い鎮痛剤の話しはとても突っ込んだ内容で、非常に参考になりました。また、ALOHAでも使っていますが、アンダーウォータートレッドミル(いわゆるプールの中にルームランナーが入っているようなリハビリ施設です)の有効性の話もとてもおもしろく、僕が思っている以上にトレッドミルの有効な事、様々な整形外科的異常に使えるという内容で、今まで以上に自信を持ってトレッドミルをおすすめすることができそうです。
明日は大杉先生も横浜に皮膚科のセミナーに参加しますので、あそう動物病院、Animal Care-Hospital ALOHAともに休診となります。ご迷惑をおかけしますが、この学んだ事を日々の診察に生かすことで、飼い主さんや動物たちに還元したいと思います。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします。
さすがにiPhoneじゃあ、写真が汚いですね。
2010.03.05(金)
ひも状異物で入院していた猫のハルちゃん。
昨日無事退院しました。
ハルちゃんは、他の先生からの紹介で診察させて頂いたんですが、一ヶ月前からの食欲不振と嘔吐で体重が1.6Kgもやせていました。飼い主さんも、なかなか良くならないと言うことで、紹介元の先生のところに転院され、その先生からおそらく手術が必要と言うことでご紹介頂きました。
食欲不振と嘔吐の原因が分かっていませんでしたので、まず、エコー検査をさせて頂きましたが、エコー検査でばっちり「ひも状異物」に特徴的なエコー像が認められましたので、ひも状異物と診断し、十分な輸液を行った後、手術を行いました。
開腹してみると、腸のまん中あたりから、大腸の部分まで毛糸のようなひもが腸の中でからまっており、また経過が長いために、何カ所も腸に穴があいていいて、ものすごい癒着でした。よくもこの状態で1カ月も生きていたものです。腸管はひもを摘出するだけでは到底改善しそうなものではありませんでしたから、かなり長めに摘出することになりました。衰弱の具合から、術後すぐに食欲が回復しない可能性がありましたので、食道チューブを入れて、手術を終えました(管理は胃瘻チューブのほうが楽ですが、胃瘻チューブは食欲が改善しても、3週間程度はぬけなくなってしまうので、今回は食道チューブを入れました)。
手術翌日から、ハルちゃんはすごく元気になり、フードを手渡しであげていた、大杉先生の手まで食べてしまうくらいの勢いで、食欲も改善しました。ほんと、良かったです。
猫はひも状のものがとても好きで、遊んでいるうちに体に入って、ひも状異物として腸閉塞を起こすことがあります。気をつけてあげて下さいね。
写真は交通事故で入院しているわんこです。気胸と重度の肺挫傷、肋骨骨折、骨盤骨折、尾椎脱臼ととても危険な状態でしたが、やっと元気になってきました。とってもかわいい子でしょう?
2010.02.26(金)
いつもは獣医学的なセミナーばかり行くのですが、昨日は「犬の写心家」ホタパパさんに直々にわんこをかわいく撮影するための講習会をしてもらいました。
カメラって、全然分からなくて、すべてオートで撮ってましたが、マニュアルで撮影するっておもしろいんですね。感動しました。
毎日撮りまくって、かわいい写真が撮れるようになりたいです。
これからブログの写真は変わるはず( ̄ー ̄)ニヤリッ
2010.02.19(金)
あそう動物病院とAnimal Care-Hospital ALOHAでは、手術前には基本的に凝固系検査を行っています。
凝固系検査とは、出血をしたときに、血を止める能力(凝固能)がちゃんとあるかどうかを調べる検査です。この凝固能に異常があった場合(たとえば人の血友病の患者さんのように)、ちょっとした出血が止まらずに命を落としてしまうことも考えられるからです。当然、人では手術前に当たり前のように行われる検査です。
しかし、動物病院では、まだこの凝固系の検査を術前検査として行っている病院は非常に少ないのが現状です。たしかに、ほとんどの子はこの凝固系検査に異常がでることはなく、問題なく手術を行うことができます。でも、非常に少ない確率ですが、この凝固系検査に異常がある子がいます。このことに気がつかずに手術を行うと、場合によっては命を落と可能性もあるため、安全に手術を行うためには絶対に必要な検査だと思っています。
仮に1万匹に1匹凝固能に異常があった子がいるとします。その子が手術で止血異常がおこり、死亡してしまった場合、それをその子の体質だからしょうがないという考え方もあるかもしれません。でも、検査を行えば回避できる可能性が高いので体質でかたづけてしまうのはどうかと思っています。当然、凝固系の検査を行う検査費用を飼い主さんに負担していただくことにはなるのですが、安全に手術を行うためにご理解いただければと思います。
先日避妊手術と乳歯抜歯で来院したラブちゃん。術前の凝固系検査でPTという項目が延長していました。再検査をしても同じく延長していたため、手術を延期し、1週間の間ビタミンKを飲ませていただいて、一週間後に再検査しました。でも、ラブちゃんは再検査でもPTが延長していたため、凝固因子(血液を止めるために必要な成分です)の活性を大学で調べてもらったところ、第Ⅶ因子欠乏症だということが分かりました。
凝固系検査を行わずに手術していたら、大変な事になっていたかもしれません。ほんとに良かったです(^_^;)
このような病気は日常生活には何の問題も起こさないことがほとんどですから、いっしょに生活されるには特別な心配はいりません。
ビーグルには比較的多いとされていますので、ビーグルを飼われている患者さんは一度凝固能の検査をしてみるのもいいかもしれませんね。基本的には治療が必要な病気ではありませんが、なにか大きな怪我や手術が必要になったときに、この病気を持っているかどうかを知っておくことは意味のあることだと思います。
2010.02.18(木)
お知らせの所にも書きましたが、あそう動物病院の診察時間を2010年4月から変更いたします。
変更点は水曜日を1日を通して手術日とさせていただき、原則として外来をお受けすることができなくなります。
この決断は非常に悩みました。水曜日の外来をお受けしなくなることで、飼い主さんにはご不便をおかけすることは間違いないからです。
しかし、現在12時〜16時を手術時間にあてていますが、1日に3〜4件の手術を行っており、今のままの診察時間では手術をこなしていくことが難しい状態になっております。
このままではスタッフの負担も大きいだけでなく、日々の疲れやストレスからいい診察や手術が出来なくなってしまう恐れがあります。
僕だけでなく、スタッフ全員がいい精神状態でエネルギッシュに仕事を行うためには、この方法しかないと思い、決断しました。
飼い主の皆様にはご迷惑、ご不便をおかけしますが、ご理解いただければと思います。




