06/09(火)
Animal Care-Hospital ALOHA [お知らせ]
もうすでにご存じの方もいらっしゃると思いますが、あそう動物病院は今年の8月に新しくAnimal Care-Hospital ALOHAを開院します。
Animal Care-Hospital ALOHAでは「動物との生活はこんなに楽しいんですよ」という事の発信と、今までよりも一歩進んだ治療の提供を目標としています。
新しい病院に「Aloha」という名前をつけたのにも理由があります。
「Aloha」はハワイの挨拶として誰もが知っている言葉です。
でも、この「Aloha」には、もっと深い意味があって、私たちの暮らしの中での大切なものの頭文字をとって作られているんです。
「Akahai」=やさしや、おもいやり
「Lokahgi」=調和、融合、結束
「Olu'olu」=心地よい、喜びを持って、柔和に
「Ha’aha'a」=謙虚、ひたむき
「Ahonui」=忍耐、我慢強い
これらの言葉の頭文字をとって「Aloha」という言葉は作られています。
なんか、とてもすてきじゃないですか?
じつはこれ以外にも
Alo:一緒にいる
Oha:幸福
ha:息
A:生命
から「Aloha」という言葉が作られていると言われることもあるそうです。
「一緒にいて、幸せを感じる、息づく生命」
まさに、共に生活する動物たちにぴったりの言葉です。
この言葉を知ったときから、もし次に病院を作ることがあったら「Aloha」という名前にしようと決めていました。
このアロハ・スピリッツをもった病院でありたいと思っています。
お近くの方は、ぜひ遊びに来て下さいね。
もちろん、あそう動物病院も今までと変わらない医療サービスを提供していきますので、安心してご来院下さい。
腫瘍学セミナー [病院日記]
今日は博多までDr.Susan E.Lanaの腫瘍学のセミナーに来ています。
セミナーは今日、明日で合計14時間行われます。
いつもセミナーに来るときに、1つでも新しいことを勉強することができたら、来たかいがあったと思うようにしています。
今日も7時間のセミナーのなかで、2つほど、「おっ!」って思う内容がありました。「来て良かった〜。もしかしたら今日知ることのできた新しいとが役に立つことがあるかもしれない(^。^)」と思う事ができました。
病院を休んで(と言っても今は、獣医スタッフが不安なく診察をしてくれているので安心ですが)、交通費、宿泊代、セミナー代など、1回セミナーに来だけで、かなりお金を使いますが、「あのセミナー聞いたから、この子を助けることができたなあ」と思うこともたくさんあります。
飼い主さんや動物たちにはお休みをいただくことで、ご迷惑をおかけすることもあると思いますが、ご理解頂ければと思います。
スタッフみんなが1年に行くセミナーにかかる費用って・・・・実はすごいですよ(^_^;)
05/26(火)
内蔵型肥満細胞腫 [病院日記]
朝、散歩に出てから急にぐったりしたということで来院された猫のミーちゃん。
一人で外に出たと言うことでしたので、交通事故や中毒など様々な病気を疑う必要があります。また以前に比べて体重が減少しているので、なんらかの慢性疾患が隠れている可能性も考えなくてはいけません。
血液検査やレントゲン、エコーなどを行いましたが、交通事故や中毒などを起こしているような異常は認められません。ただ、脾臓がものすごく大きく腫れていることが触診でも、レントゲン、エコーでも確認されました。
そこで、飼い主さんとご相談の上、脾臓の細胞診を行うことにしました。
脾臓や肝臓は大きな血管や、多量の血液を含んだ臓器なので、まずは凝固系の検査を行って、みーちゃんに出血が止まりにくい異常がないかを確認します。その後、エコーを見ながら大きな血管をさけ、脾臓に針をいれて、細胞を吸引します。
脾臓の細胞診の結果、ミーちゃんは「内蔵型肥満細胞腫」と診断しました。
猫の内蔵型肥満細胞腫は脾臓が原発の事が多いのですが、実際は多くの症例で肝臓などへも浸潤が認められます。しかし、脾臓を摘出することで嘔吐などの症状をコントロールできると報告されています。
ミーちゃんも脾臓摘出術を行い、翌日には退院となりました。
あそう動物病院ではリガシュアという装置で糸を使わない避妊、去勢手術を行っていますが、脾臓摘出にもこのリガシュアは大活躍です。
脾臓にはたくさんの血管が入っていて、従来はこの血管を全て糸で、結紮して脾臓を切除するのですが、リガシュアを使うと、この結紮が必要ないため、手術を短時間で行うことができます。実際ミーちゃんの手術は皮膚を切り始めたところから、皮膚の縫合が終わるまで15分もかかりませんでした。
手術を確実にできるうえ、動物の負担も少なくできるすばらしい機械ですね。
05/23(土)
無菌性結節性脂肪識炎
3カ月前からの皮膚炎で、ずっと治療するもどんどん悪化しているという事で来院されたハッピーちゃん。
体中の皮膚にしこりができ、そこから膿や漿液が出ていました。
まず、診察室でハッピーちゃんの外見を見て、思ったのが「無菌性結節性脂肪識炎」という病気です。
この病気は外見上、化膿しているように見えるのに、実は感染はなく、免疫異常で起こる病気で、数年前からうちのブログでも書いている「縫合糸反応性肉芽腫」とも似た病気です。実際、「縫合糸反応性肉芽腫」も糸の周りに肉芽腫を作るだけでなく、このような全身のしこりと、排膿を起こすこともあります。
この病気の診断は、培養検査で感染が否定されること、そして病理検査が必要になります。病理検査とは、皮膚の一部を切除して、組織検査を行うことですから、積極的な治療にはなります。でもこの病気の場合、治療はステロイドやその他の免疫抑制剤を使用することになりますから、確定診断をせず、試験的に治療を行うことは、絶対に良くないことです。
また、皮膚病理検査も、ほとんどの場合、局所麻酔で行えますから、それ程リスクのある検査ではありません。
飼い主さんに、そのようなお話しをさせて頂き、少し費用がかかるのですが病理検査のご提案をしました。飼い主さんは、どんどん悪くなると言うこともあり、必要と思われる検査をして下さいという事でしたので、すぐに局所麻酔での皮膚生検を行い、病理検査に出し、さらに細菌培養検査もさせて頂きました。
検査の結果、病原体は検出されず、病理検査でも「無菌性結節性脂肪識炎」という検査結果が帰ってきました。
すごくひどい状態ですが、敵(病気)の事はわかりました。あとはそれに対する治療をするだけです。
きっと良くなってくれると思います。
05/20(水)
二枚刃! [病院日記]
どうですこの二枚刃!
すごいでしょ?まるでサメみたいです(^_^;)
この子は先日、去勢手術と乳歯抜歯を行ったチワワなんですが、ほとんどの歯の乳歯が残っています。
この子はなんと、18本の乳歯を抜歯しました。犬の乳歯は28本なので、半分以上の乳歯が残っていたことになりますね。
乳歯遺残はいくつかの問題を起こすことがありますが、1つは歯石がつきやすくなって、歯周病を起こりやすくなってしまう事、そしてもう一つは噛み合わせの異常を起こす可能性がある事です。
先生によっては1歳になっても抜けていなかったら、乳歯を抜きましょうという説明をさせる先生もいらっしゃいますが、これはあまりいい方法ではありません。なぜかというと、乳歯を抜歯することで永久歯が本来あるべき位置に移動することができるのは、歯が崩出(つまり伸びている時期)している時期しかないからです。つまり1歳になってしまったら、乳歯を抜歯しても永久歯はその場所からほとんど移動をしません。もしこの時点で不正咬合(噛み合わせの問題)があったら、矯正を行うしかありません。でも、永久歯が萌出している時期であれば、乳歯を抜歯するだけで永久歯は正常な位置に移動して、不正咬合が改善されることも少なくありません。
抜けない乳歯の抜歯を1歳まで待ちましょうと言われたら、もっと早く抜歯して下さいと先生に言って下さいね。












