ホメオパシーは、波動療法やエネルギー療法と呼ばれるものの一つです。
こういうものを知らなかったときには、治療に「波動」「エネルギー」という言葉が使われていた時点で怪しく思っていたものですが(笑)、まさか自分がそれを使う療法士になるとは夢にも思っていませんでした。
波動やエネルギーというのはそのままでは目で見ることができませんし、私たちは物質世界で生きているので目に見えないものが何かに作用するということは俄には信じがたいですが、例えばクラドニ図形などは音を可視化できるので、見えないものにも何かがあることを感じることができますね。
また、この人といると何も言葉を交わさなくても気持ちが楽になるとか、逆に妙に疲れるとかもエネルギーの交換をしているといえるでしょう。
ホメオパシーで使うレメディーと呼ばれるものは砂糖玉なのですが、様々な物質、植物とか動物とか鉱物とか・・を潰すなどしてアルコールでどんどん希釈していきます。化学的に調べて、もうそこには物質は存在しないといわれるところまで希釈していきます。そして、その、もう物質は存在しないアルコールを砂糖玉に垂らすことで作られたものがレメディーです。ですから、レメディーの物質的なものは「砂糖」と「極微量のアルコール」だけですが、でもそこにはもともと浸けられていた植物だったり動物だったりのエネルギーは残っているのです。
ホメオパシーは歴史的には200年以上前からある医学ですが、経験の医学で、昔々の人々がそんなレメディーを摂りながら、体の反応を見ながら確立されていったものです。
例えば、セイヨウハシリドコロという植物から作られたBell.(ベラドーナ)というレメディーがありますが、セイヨウハシリドコロはそのまま摂ると、急な熱感や頭痛を感じたり、せん妄状態に陥る毒性の強い植物ですが、同じような症状があるときにセイヨウハシリドコロを希釈して作ったBell.というレメディーを摂ると、その症状は消えていきます。
どんな物質も、それを摂食した時に、甘いとか苦いとかという味だけではなくて、このセイヨウハシリドコロのように、何かしらの働きかけがあるんですね。これが、その物質の持つエネルギーです。
それぞれの物質がもつエネルギーがどういうものかは、これも全て経験的に調べられてきました。現代のホメオパスたちは、昔の人々が残してくれた記録をもとに、どの病気にどのレメディー(エネルギー)をあてがっていくかを学んでいます。