2006.04.19(水)
昨日、お友達の猫撮り屋さんが、一匹の猫を連れてこられました。
その子はいつも猫撮り屋さんが写真を撮りに行かれている鞆にいる野良猫です。トラちゃんは交通事故にあったようで、意識は正常で見た目は元気そうでしたが、後肢が動いていませんでした。まず、全身状態を確認し、その後後肢の神経学的検査を行いました。残念な事に両後肢の深部痛覚はなく、重度の脊髄損傷が疑われました。レントゲンを撮影してみると、第6腰椎の骨折があり、脊椎が大きくズレていました。脊髄造影でもその部分への造影剤の流れはわるく、また、脊髄造影の時に針を刺入したときピクッと動くはずの後肢の反応が全くありません。残念ですが、トラちゃんの後肢は仮に手術をしたとしても改善する可能性はゼロに等しいと思われました。でも、トラちゃん本人は元気で、食事ももりもり食べます。膀胱がマヒしているため、自力で排尿できませんから、圧迫する事で排尿させてやらなければいけませんが、それをやってやれば、まだまだ生きていく事ができます。
うれしい事に猫撮り屋さんやその仲間の方たちがトラちゃんの面倒を見てくれる人を一生懸命探してくれています。きっといい飼い主さんが見つかる事でしょう。
投稿者:院長
2006.03.30(木)
乳腺腫瘍で来院したポコちゃん。乳腺にあったしこりは1cm程度の小さなものがひとつで、まさかそれほど進行していると僕も飼い主さんも思っていませんでした。でも術前検査を行うと、肺には転移と思われる1.5cm程度の影がひとつ、またエコーで肝臓には15cm程度の大きなしこりが確認されました。犬の乳腺腫瘍でこのサイズのものが転移することはまれなため、肝臓のしこりに関しては乳腺腫瘍とは別のものではないかと、はじめは考えていました。ただ、実際に手術で摘出すると、乳腺の小さなしこりは乳腺腺癌で、肝臓の大きなしこりも乳腺腺癌の転移という病理診断でした。乳腺腫瘍に対する化学療法はそれ程効果があるとは考えられていませんが、ポコちゃんの為にどのようなことでもしてあげたいという飼い主さんと相談した結果、可能性にかけて化学療法を開始しました。写真の矢印の先に見えるのが腫瘍です。
そしてこれが化学療法(抗癌剤)を2回使用した時点でのレントゲンです。肉眼的には転移した腫瘍は見えなくなっています。ポコちゃんの場合は、非常に良く化学療法に反応しました。すべての子や腫瘍でこのように反応するわけではありませんが、このように反応する場合もあるのです。
投稿者:院長
2006.03.19(日)
先日あそう動物病院では眼科の専門の先生をお招きして先天性眼疾患の検査(アイチェック)を行いました。アイチェックは病院の休診日に完全予約制と言うことで行いました。予約はいっぱいで、次回のアイチェックの時の予約をされるかたもいらっしゃいました。飼い主さんの遺伝疾患への意識の高さやその子に対する愛情をとても感じました。ぜひ、このアイチェックを続けていこうと思います。
投稿者:院長
2006.03.01(水)
みなさん、先天性眼疾患をご存じですか?
なんかとっても難しそうな感じですよね。先天性眼疾患とは遺伝によって起こる生まれつきの眼の病気のことを言います。
実は今、この先天性眼疾患が非常に問題になっています。ただ、この病気は非常に診断が難しく、今までは目が見えなくなって始めて診断されるということも少なくありませんでした。あそう動物病院では今年から眼科専門医に病院に来ていただき、年に2回、先天性眼疾患の検査(かっこよくアイチェックといいます)を行えることになりました。
検査には麻酔なども必要なく、非常に簡単な検査です。先天性眼疾患の好発犬種を飼われている方に、ぜひアイチェックを受けて欲しいと思います。検査は完全予約制ですので、事前にお電話、または受付でご予約下さい。
日時:3月16日(木) 午前10?12時、午後1時30分?
完全予約制(必ず事前にご予約下さい)
検査は説明も含めて約20分です
場所:あそう動物病院
検査費用:4,200円(診断書の発行を希望される場合、別料金となります)
先天性眼疾患の好発犬種:
ダックス、プードル、チワワ、パピヨン、ラブラドール、ゴールデン、セッター類、コッカースパニエル、スプリンガースパニエル、ピレネー
特にダックスは先天性網膜萎縮という先天性眼疾患の多い犬種です。ぜひ、この機会に検査をしてあげて下さい。
投稿者:院長





